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外壁塗装におけるシーラーの役割

外壁塗装の技術・施工について

 公開日 :2021/10/30

最終更新日:2022/ 1/18

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの三度塗りが基本です。中塗りと上塗りは一般的に同じ塗料が使われますが、下塗りにはシーラーという下塗り専用の塗料を使います。

今回はシーラーの役割や種類、外壁塗装における下地処理の重要性をご紹介します。

外壁塗装で使われるシーラーとは?

シーラーとは、高圧洗浄やケレン作業、補修などの下地処理が終わったあと、最初に外壁に塗る塗料のことです。
下塗り剤、下塗り塗料などとも呼ばれることがあります。

シーラーで下塗りをすることは外壁塗装の基本であり、仕上がりを左右する重要なポイントのひとつと言われています。

外壁と上塗りの塗料を密着させる役割

外壁塗装の三度塗りの中で、中塗りと上塗りには基本的に同じ塗料が使われますが、下塗りだけはシーラーが使用されます。

実は中塗りと上塗りに使う塗料には密着性がなく、外壁材にそのまま塗布してしまうと、すぐに剥がれてしまうのです。そこで、上塗り塗料と外壁材の接着剤として活躍するのがシーラーです。

シーラーには上塗り塗料と外壁材の密着性を高め、剥がれにくくする役割があります。

また、シーラーには塗りムラを防ぐ役割もあります。傷ついた外壁材は塗料を吸い込みやすくなっています。

そのため、上塗り塗料をそのまま塗布すると、塗料を吸い込む部分と吸い込まない部分が生まれてしまい、塗装にムラができてしまうのです。

まず下地にシーラーを吸わせることで、中塗り、上塗りでのムラの防止につながります。

水性シーラーと油性シーラー

シーラーにも上塗り塗料と同様に水性と油性があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

水性シーラー・外壁材がそれほど劣化していない場合に使用される
・浸透性は高くない
・乾燥時間は長め
・ニオイが少ない
・上塗り塗料は水性・油性どちらでもOK
油性シーラー・主に外壁材の劣化がひどい場合に使用する
・外壁材によく浸透する
・揮発性のため乾燥時間が短い
・ニオイが強い
・上塗り塗料は水性・油性どちらでもOK

下塗り塗料の種類

下塗り塗料は、シーラーのほかにもプライマー、フィラーなどがあります。それぞれの特徴をご紹介します。

シーラー

窯業系サイディングなどの外壁に使われることが多い下塗り塗料です。「接着する」「隠す」といった意味があります。主な役割は、上記のとおり下地と上塗り塗料の接着です。

フィラー

主にモルタルの外壁材の表面に凹凸がある場合や、ヘアクラックが生じている場合などに使われる下塗り塗料です。

「埋める」「詰め物」といった意味があり、厚く塗って凹凸を均したり、ヘアクラックを埋めたりする役割があります。もっとも使われることが多いのは微弾性フィラーという種類のフィラーです。

プライマー

プライマーは「最初に塗る塗料」という意味で使われる言葉です。業者によっても使い分け方が異なりますが、明確な定義はないためシーラーと同じものと考えて問題ありません。

外壁塗装における下地処理の重要性

外壁塗装というと、塗料を塗る作業を思い浮かべる方が大半でしょう。

中には「ペンキを塗るだけなのになんでそんなに高いの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、外壁塗装でもっとも重要なのは下塗りを含む下地処理です。下地処理次第で塗装の仕上がりが大きく左右されます。

下地処理には以下のような作業があります。

高圧洗浄外壁についた汚れ、コケなどを落とすために行います。高圧洗浄機を使って丁寧に作業します。
ケレン作業劣化した塗膜を削り落とす作業です。サンダーやヤスリ、場合によっては薬剤を使います。
クラック補修雨の侵入を防ぐために、外壁のひびを埋める作業です。
クラックを埋めたあとの凹凸をなくす「肌合わせ」という作業もあります。
シーリング(コーキング)補修サイディング材同士の間を埋めているシーリングも、劣化している場合は補修します。
劣化の度合いによって、増し打ちと打ち替えのどちらが必要になるか変わります。

まとめ

シーラーを使った下塗り作業は、外壁塗装の中でももっとも重要性が高い作業のひとつです。

シーラーには上塗り塗料と外壁材を密着させる役割があり、シーラーを塗らずに上塗りをしてしまうと、どんなに高性能な塗料を塗っても、すぐに剥がれてきてしまうことも考えられます。

外壁塗装を業者に依頼するなら、下塗りを含め下地処理が丁寧な業者を選びましょう。

下地処理が丁寧な業者の塗装は仕上がりが良く、塗料の性能を十分に発揮させることができます。

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