サイディングを外壁塗装する前に知りたい基礎知識とは | 静岡市の屋根・外壁塗装・雨漏りはRe-Proリプロにお任せ

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サイディングを外壁塗装する前に知りたい基礎知識とは

外壁塗装の依頼に関するポイント

 公開日 :2021/10/30

最終更新日:2022/ 1/18

サイディングとは、外壁材としてよく使われる素材です。このサイディングにも定期的な塗装の塗替えが欠かせません。

では塗装の塗替え時期、サイディングの劣化症状はどのように見極められるのでしょうか?

素材の種類ごとの特徴をはじめ、サイディングの外壁塗装をする際に役立つ基礎知識をご紹介します。

サイディングの塗装は本当に必要なのか

どんなサイディングも年月とともに劣化する

サイディングとは板状外壁材の総称です。ボード状であることから「サイディングボード」とも呼ばれ、外壁材の中でも品質が高く安定しています。

しかし、耐久性が高い外壁材でも時間が経てばやはり劣化していくもの。サイディング自体の劣化はもちろん、塗料が劣化するケースも少なくありません。そのため施工から時間が経ったサイディングには、保護のために塗装をする必要が出てきます。

シーリングの状態にも要注意

経年劣化するのはサイディング材自体だけではありません。サイディング同士の隙間を埋めるシーリング(コーキング)にも劣化が起こるのです。通常サイディングの施工時は、パーツ同士に少し隙間を空けて配置します。この隙間を埋めているのがシーリングです。

シーリングが劣化すると、ひび割れ、剥がれ、肉やせなどの症状が生じます。こういった症状は雨漏りの原因となり、建物自体の寿命をも短くするでしょう。塗装の状態だけでなく、シーリングの状態にも注意しなければなりません。

外壁が劣化するサインとは

劣化した外壁には、特有の症状が現れます。以下のような症状が見られたら、外壁塗装の塗替えを検討してみましょう。

クラック

サイディングのひび割れです。特に窯業系サイディングは吸水性が高く、塗装の劣化が原因で水にさらされやすくなります。収縮・膨張を繰り返すうちに、クラックは入りやすくなるでしょう。また地震などが原因でクラックが入るケースあります。

反り

クラックと同様に、サイディングが吸水と乾燥を繰り返すことで、素材自体が反ってくる場合があります。ビス留めで直るケースもありますが、状態によってはサイディング自体の張替えが必要になるかもしれません。いずれにせよ専門家に相談したほうがよいでしょう。

塗装の劣化

チョーキング、色褪せ、塗装のひび割れ、剥がれなどは、塗装が劣化している証拠です。塗装の劣化はサイディング自体の劣化にも関係してくるため、早めに塗替えを検討しましょう。

シーリングの劣化

上記のとおりシーリングの劣化も見逃せないポイントです。シーリングのひび割れ、剥がれ、欠落、肉やせなどは、塗装やサイディングの劣化と併せて確認しておきます。

サイディングの種類

サイディングには「窯業系サイディング」「木質系サイディング」「金属系サイディング」「樹脂系サイディング」の4種類があります。それぞれの特徴と、塗替えの目安をまとめました。

窯業系サイディング

窯業系は、セメント質と繊維質を原料にしたサイディングです。現在の主流ともいえる外壁素材で、新築戸建ての70%が窯業系サイディングを使用しているというデータもあります。遮音性・防音性の高さに加えて、豊富なデザインのバリエーションも魅力です。建物の外観を大切にしたい方に多く選ばれています。

窯業系の場合、サイディング自体よりもシーリングが劣化するケースがほとんど。およそ10年に1回のスパンでメンテナンスが必要です。

木質系サイディング

天然の木材で作られているサイディングです。木目調に加工してあるものではなく、本物の木材を使用しています。このため温かみのある見た目と、高い断熱性能が特徴です。しかし天然素材であるがゆえに劣化が早く、こまめなメンテナンスが欠かせません。

また、木材の質が上がると必然的に金額も高くなり、塗装も5年に1回程度の塗り直しが必要など、コストがかかりやすいというデメリットがあります。

金属系サイディング

ガルバリウムやアルミ合金、ステンレス鋼板などの金属と、断熱材で作られるサイディングです。スタイリッシュな見た目から、モダンデザインの戸建てに多く採用されています。耐久性や耐震性が高く、コストパフォーマンスもいいところがメリットです。

一方で傷がつきやすいことや、酸性雨の影響を受けやすいというデメリットを持ちます。約10年に一度の塗替えが必要です。

樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を使用したサイディングです。耐久性が高くシーリングが必要ないため、メンテナンスの手間もかかりません。一方でデザインの種類が少なく、窯業系サイディングなどと比べると高額になりやすいというデメリットがあります。塗替えの目安は10年~20年です。

塗料名 耐用年数 価格の傾向
窯業系サイディング 10年 もっとも普及している外壁材。
コストパフォーマンスがよく、デザインのバリエーションも豊富。
木質系サイディング 5年 本物の木材を使用している。独特の味があるデザインが特徴。
劣化が早いためこまめなメンテナンスが必要。
金属系サイディング 10年 金属と断熱材で作られている。耐久性・耐震性の高さが特徴。
傷が目立ちやすくサビなどが発生する可能性がある。
樹脂系サイディング 10~20年 塩化ビニル樹脂を使用している。メンテナンスの手間がもっともかからない。
デザインのパターンが少ないところがデメリット。

塗装前に知っておきたい注意点

工法や状態によって張替えが必要な場合もある

サイディングの施工には、通気工法と直貼り工法の2種類があります。注意したいのは、現在のサイディングが直貼り工法の場合です。塗装が劣化したタイミングで、塗替えではなくサイディング自体の張替えが必要になるかもしれません。直貼り工法の場合、サイディング自体が水分を吸収してしまい、塗装が劣化しやすくなるためです。

また、サイディング自体が劣化している場合や、外壁材の下地が劣化しているような場合も、張替えあるいは下地の張直しを行う可能性があります。当然ながら塗装のみの施工よりコストは高くなるので、気になる方は専門家に一度相談してみましょう。

使用できる塗料に注意

サイディングは表面の温度が上がりやすく吸水性が高いため、伸縮性のある塗料を使用すると剥がれたり、膨れたりする恐れがあります。したがってサイディングに使う塗料には、防水性・耐久性の高い塗料が推奨されるケースが一般的です。

また、サイディングが劣化している場合、クリヤー塗装ができません。クリヤー塗装とは、サイディングの風合いを活かすための透明な塗装です。サイディング自体が劣化している状態でクリヤー塗装をすると、劣化が丸見えになってしまい美観が保てなくなります。このように、外壁の状態によっても使える塗料は変わってくるので注意しましょう。

まとめ

サイディングの塗装は、サイディング自体を劣化から守ると同時に、建物全体の劣化を防ぐことにもつながります。住まいの外壁材に合わせて、適切なタイミングにメンテナンスをしてあげましょう。「もしかしたら劣化してるかも?」と感じたら、お気軽にリプロへご連絡ください。

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