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コーキングの劣化サインとは?外壁塗装におけるコーキングについての解説

外壁塗装の技術・施工について

 公開日 :2022/2/6

最終更新日:2022/2/6

「コーキング」というものをご存知ですか?コーキングとは、外壁のつなぎ目にあるゴムのようなもの。シーリングとも呼ばれ、壁の間をつなぐクッションのような役割をしています。外壁塗装をご依頼いただく際、ほとんどのケースで同時にコーキングの施工をしています。あまり知られていないかもしれませんが、外壁塗装におけるコーキングってとても大事なんです。今回はそのコーキングについて、詳しく解説していきます。

外壁のコーキングとは?

多くの新築住宅で使われている外壁材、サイディングやALCは、パネルを張り合わせて仕上げます。そのパネルとパネルの間にできた隙間を埋めているのがコーキング。コーキングは外壁だけでなく、窓枠やサッシ、ベランダなどのほか、風呂場のタイル、洗面台と壁面の間など、家のあらゆる場所で使われています。

コーキングの役割とは?

単純にパネルの間を埋めているだけ、と思われることがありますが、実は大切な役割が2つあります。

①建物内部への浸水を防ぐ

パネル同士を隙間なく埋めることで、雨などの水が建物の内部に入ることを防ぎます。しっかりとコーキングが施工されていないと、雨天時に浸水してしまい、雨漏りしてしまうことがあります。

②揺れによる外壁の負荷を減らす

建物というのは、気候の変化や地震などの影響により、収縮したり歪んだり、微かに動いています。外壁の間に充填されているコーキングは収縮性があるので、その揺れを吸収し、外壁の負荷を緩和しています。

コーキングの寿命はどのくらい?

一般的には5〜10年

残念ながら、コーキングは一度適切な施工をすれば永遠にもつ、というものではありません。

施工してすぐに触ると、指で押すと跳ね返るような弾力が感じられます。しかし年月と共に劣化し、次第に弾力性を失っていきます。原因は可塑剤という成分が劣化すること。弾力性を失うと劣化症状が現れ、そのまま放置してしまうと、雨漏りなどのトラブルの原因になるので、補修が必要になります。

使用するコーキング材にもよりますが、一般的に寿命は5〜10年と言われています。最近開発された特殊高耐久ポリマーLSポリマーを配合するコーキング「オートンイクシード」は20年持つとされ、メンテナンスの手間が省けるので、とてもおすすめです。

コーキングの劣化症状とは?

実際にコーキングの寿命が切れると、どんな状態になってしまうのか、写真と共にご紹介します。

肉やせ

コーキングの弾力が弱くなり、施工した部分が痩せて細くなる現象のこと。放置すると、さらに細くなり剥離してしまうことも。剥離すると、隙間から雨水が浸水し、雨漏りや建物内部の腐食につながることもあります。

チョーキング

太陽の熱や紫外線などの影響によりコーキングに含まれる顔料などの成分が劣化し、表面がチョークのような粉をふいた状態になること。施工部分を手で触ると、白い粉のようなものが付着します。

ひびわれ

建物の動きにあわせ、伸び縮みしているコーキング。劣化して弾力性が失われ、振動などによりひび割れしてしまうことも。割れた部分から雨が侵入してしまうと、雨漏りの原因になります。

破断

ひび割れを放置し、遂には裂けてしまった状態のこと。大きな穴が開いているので、かなりの量の水が浸入する可能性があります。雨漏りのほか、家の躯体や外壁にも被害が広がる可能性も。早急な修繕が必要となります。

素材はどんな種類がある?

コーキング材には大きく分けて、ウレタン系、変成シリコン系、シリコン系という3種類があります。それぞれ成分や主原料、用途が異なります。

ウレタン系

耐久性が高く、密着性も高いウレタン系塗装する際の施工に最も適しています。一度塗装すると長持ちしやすいので、メンテナンスの手間も省けます。弊社で採用している、20年持つとされる高耐久のコーキング材「オートンイクシード」もウレタン系。

変成シリコン系

耐候性が高く、外壁のほか屋根、窓周り、配管周りなど、幅広く使用されている変成シリコン系。外壁塗装する前でも後でも使用可能です。重ね塗りの塗料との相性が悪い場合があるので、注意が必要

シリコン系

ホームセンターなどでも売られていて、安く手に入りやすいシリコン系。耐熱性、耐水性はありますが、上から塗装すると剥がれてしまうので、外壁や屋根の使用には不向き。キッチンや浴槽などの水回りに使用されることが多い。

増し打ちと打ち替え、どちらがいいの?

長持ちする「打ち替え」がおすすめ

コーキングの補修方法には、「増し打ち」と「打ち替え」という2種類の方法があります。まだまだ長く住む大切な家の修繕であれば、打ち替えがおすすめです。下の表にメリットとデメリットをまとめてみました。

DIYできる?

専門知識が必要なのでおすすめできない

最近流行りのDIY。自分でコーキングの施工をやってみたい、と思った方もいるのでは?確かにコーキングの施工に必要な素材や道具はホームセンターで購入することができますし、自分で補修すれば、費用を抑えることができます。しかし外壁のコーキング補修は想像以上に難しく、おすすめできません。

簡単に見えるかもしれませんが、使用するコーキングの種類や作業の方法にも専門知識が必要なものです。二階など高所での作業は、ハシゴから転落する危険性もあるので、プロである業者に依頼するのが無難です。

屋根・外壁塗装と同時に行うのがおすすめの理由は?

足場代を節約できるから

コーキングの補修は、屋根や外壁のメンテナンスをするのと同じタイミングで行うのがおすすめ。なぜなら足場代を節約できるからです。屋根や外壁のメンテナンス時にも、家の周りにかけなくてはならない足場。この足場代というのは、一回15万円~20万ほどかかります。ですから足場をかけるタイミングがあれば、同時にコーキングの補修も済ませてしまうのがお得です。

まとめ

普段はなかなか気にかけることのないコーキング。実は家を守るために大事な役割を担っています。劣化症状がないか、自分の目で確認してみてくださいね。

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