外壁塗装の効果と寿命
公開日 :2021/07/15
最終更新日:2022/01/15
外壁塗装の目的を家の外観を綺麗にすることだけだと思っている人は少なくありません。
確かに塗り替えで家の美観を綺麗にするのは、外壁塗装のメリットのひとつです。
しかし、外壁塗装の効果はそれだけではありません。
今回の記事では家を塗り替えることにより得られる、重要なメリット・デメリットを紹介します。外壁塗装に興味のある方はぜひ参考にしてください。
外壁塗装を行うメリットのうちもっともわかりやすいのが「外観が綺麗になること」です。
長年にわたり雨や風、紫外線など過酷な外部からのダメージにさらされてきた外壁や屋根は、塗装の劣化などによる色あせやコケ・カビなどによる汚れで、黒ずみなどが発生し見た目もあまり綺麗な状態とは言えないと思います。
しかし、劣化が目立ってきた住まいに外壁塗装を施すことで、新築時の美しさを取り戻せるだけでなく、2色以上を塗り分けるなどすれば住まいの印象もガラリと変わるため、まるで全く新しい家が誕生したような気分になるでしょう。
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2つめは、「塗装で耐久性が高まり寿命が伸びる」です。
雨風や紫外線に10年近くさらされていると塗膜が劣化し、住宅を保護する本来の機能は低下してしまいます。その機能低下によって現われる現象が外壁のひび割れや黒ずみ剥がれです。
ひび割れや剥がれを放置していると雨水が住宅内に入り込み内部の木材を腐食させてしまいます。建物を支えることができなくなってしまったり、黒カビやシロアリの発生原因になってしまったりするなど、重大な問題に発展する可能性があるので、最も注意すべき点のひとつといえるでしょう。
そのため、住まいを厳しい自然環境から守り続けるには定期的に外壁塗装を行なう必要があるのです。
3つめは、「日々の生活の悩みを解消できること」です。
住宅を建てる時や購入する時は、さまざまな条件やコストなどを調べた上で購入したと思いますが、実際に住んでみて気づいた点もあると思います。
外壁塗装では、住んでみてわかった悩みを解消するためのさまざまな機能を追加できます。
たとえば「遮熱機能」や「断熱機能」のついた塗料を使うことで、室内温度の上昇を抑え、冷暖房費の節約ができるかもしれません。また、雨水などによって汚れが流れ落ちやすいセルフクリーニング機能や太陽の光によって汚れを分解できる光触媒機能などの「防汚機能」がついた塗料などを使用するなど、塗料でさまざまな悩みを解消できます。
外壁塗装を行うデメリット
外壁塗装を行うことで生じるデメリットは実は、特に存在しません。
外壁塗装は、住まいを長く守り続けるためには必ず行なわなければなければいけない工事です。
ただ外壁塗装の費用相場は、平均すると100万円ほど(一般的な2階建て住宅面積160㎡)と決して安い金額ではありません。
しかし外壁塗装に費用をかけることは、デメリットになるのでしょうか?仮に住宅を購入した人が、一切メンテナンスをせず10年、20年、30年と過ごした時、購入時と同じように快適に過ごし続けることはできないでしょう。住宅は長期間快適に過ごすことができるよう設計されていますが、それでも経年劣化は避けられません。
また、蓄積したダメージを修繕せず放置しておくと、より費用のかかる事態を招くことがあります。たとえば、雨漏りにより内部が腐食してシロアリが住み着いてしまった場合、まずシロアリを駆除するための費用が発生してしまうでしょう。駆除には膨大な費用が発生します。また、根本的な原因となっている雨漏りも直さなければならないので、最悪の場合、建て直すのと同じぐらいの費用がかかってしまうことになりかねません。
マイホームの寿命を伸ばし快適に過ごすためには定期的な修繕はあるものと考えていればデメリットにはなりません。
結局、外壁塗装は行った方がいい?
ここまで外壁塗装のメリット・デメリットを分けて解説してきましたが、結論から言えば、外壁塗装は絶対に必要な工事です。
繰り返しになりますが、時間の経過とともに塗膜が劣化し、新築時に塗料が本来持っていた機能はいずれ低下してしまうでしょう。外壁塗装と聞くと、家の美観維持が目的のように考えられがちですが、大切な住宅に長く快適に住むためには、必要不可欠な工事であるといえるのです。
外壁塗装によって得られる効果は、住宅の外観をキレイにするだけではありません。新築時には効果を発揮していた塗料の機能を回復させたり、住んでみて初めてわかる住宅の悩みを解消できたりするなど、他にも多数のメリットがあるのです。外壁塗装は、建築したマイホームで快適に生活していくために必要となる工事と言えます。
リプロでは実際に塗装を行なう職人が「外壁診断士」として診断も担当しています。
より長持ちで美しい外壁塗装をご所望の方は、ぜひリプロへご相談ください。